なぜ沖縄のお墓は大きく独特の形をしているのでしょうか

火曜日, 3月 1st, 2016 at 12:59 pm

沖縄に旅行に行き初めてお墓を見たときに、大きさと素晴らしさに驚いたという人も多いと思います。本土にあるような集団墓地の中に長方形の石が建てられているものとは全く違うからです。
では、なぜ、沖縄にはこのような大きなお墓が建てられるようになったのでしょうか。

沖縄のお墓の種類

沖縄のお墓の種類は大きく分けて3種類あります。
一番代表的でもあり、有名なものが亀甲墓で、「きっこうばか」「かめこうばか」「カミヌクー」と呼ばれています。丘や崖を掘って、亀の甲羅のような形のお墓を作っているのですが、中国南部にも見られることから中国から伝来したと伝えられています。
破風墓「はふばか」「ハフー」と呼ばれるお墓がありますが、こちらは、もとは琉球王国の王室のみが造成してきた墓の形で三角にとがった屋根をもち、家の形のような墓です。1879年の廃藩置県により、一般の人が造成することが解禁され、屋形墓「やかたばか」「ヤーグァ」と呼ばれる、破風墓と似た形でありながら、小さめのお墓が増えていったといわれています。

沖縄のお墓で詳細を確認することが出来るので種類について知りたい方はこういったサイトで調べるといいでしょう。

なぜ沖縄のお墓は大きいのか

 
沖縄の墓が大きくなった理由は、昔行われていた埋葬法による違いです。
本土では、火葬や土葬が主流だったのに対し、沖縄では、儒教の影響を受け、風葬と呼ばれる埋葬法が主流でした。
風葬というのは、遺体を石室内に数年安置し、風化を待ちます。この間も墓の前では、定期的に礼拝が行われます。その後、親族が洗骨し、骨壷に納骨し、正規室内に収めるという方法です。一度、遺体をそのまま石室に納める必要があるために墓がどんどん大きくなっていったといわれています。
現在は、もう、風葬は行われていないため、墓の大きさはだんだんと小ぶりのものへと変わっていっていますが、それでも本土のものに比べるとやはり3~4倍の大きさはあります。

沖縄のお墓の形には理由がある

沖縄のお墓の形は、どうしてあのような変わった形をしているのでしょうか。
亀甲墓に代表される形は、お腹の大きな妊婦が仰向けに寝転がった出産の形をイメージして造られたとも言われています。沖縄において、お墓というのもは、この世からあの世へと生まれ変わる為にこもる子宮としての役割だとも考えられています。縄文人の壷などに収めて埋葬する屈葬もあの世へ生まれ変わるための子宮をイメージしていることを考えるとわかりやすいでしょう。

日常に溶け込んだお墓

沖縄では、昔ながらのお墓は、集団墓地ではなく、民家の隣であったり、畑の中だったりと日常に溶け込んでしまって怖いという印象はありません。
たいていお墓の前には広い土地があり、お墓参りの季節には、そこに親族一同集まり、宴会をしたり、食事をし、故人をしのぶといった風景を目にすることができるでしょう。

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